備蓄米の店頭販売、始まる 雨天に行列、午前0時から並んだ人も

2025/05/31 09:01 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 随意契約による政府備蓄米が31日、小売店の店頭で発売された。生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)は、系列のホームセンター2店舗で、5キロ(2160円)の計160袋を販売した。店舗では早朝から行列ができ、午前0時から並んだ人もいた。

 店頭では6月2日の販売開始を予定していたが、精米などの出荷作業が計画より順調に進んだことから前倒しした。購入を表明してから、わずか5日で備蓄米を消費者の元に届けた。

 店頭で販売したのは、グループ会社のホームセンター「ダイシン幸町店」(仙台市宮城野区)と「ユニディ松戸ときわ平店」(千葉県松戸市)。購入は1人1袋に制限した。

 95袋が用意されたダイシン幸町店では、午前9時に販売を開始。雨天にもかかわらず、午前7時半時点で約250人が整理券を求めて行列を作った。

 午前0時ごろから一番乗りで並んだ公務員の男性(49)は「5キロで4000円や5000円は高すぎる。食べ盛りの子どもがいるので、ありがたい」と話した。

 アイリスオーヤマの担当者は「一日でも早く消費者の元へ届けたいと、社内で調整を重ねた」と話した。今後、備蓄米を取り扱う店舗を拡大していく。【山中宏之】

毎日新聞

社会

社会一覧>