甲子園、夢から目標に 福岡・修猷館高野球部OB会 初出場に向けCF

2025/05/31 20:18 

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 福岡県内最古とされる県立修猷館高校(福岡市早良区)の野球部が今年で創部130周年を迎え、OB会は31日からインターネットで寄付を募るクラウドファンディングを始めた。初の甲子園出場に向け、ピッチングマシンの購入や防球ネットの増設を目指す。6月8日には、共に藩校の流れをくむ伝統校として交流を続ける熊本県立済々黌高校野球部と記念試合を予定している。

 修猷館は1784(天明4)年に福岡藩の藩校として創立した県内屈指の進学校。1895(明治28)年に創部した野球部は「文武両道」を実践し、プロ野球選手も輩出した。

 春夏通じて甲子園に出場したことはないが、2024年秋の県大会では、3回戦で甲子園出場経験のある強豪、九産大九産に逆転勝ち。春夏秋の福岡大会では09年夏以来の4強入りを決めて期待を集めたが、西日本短大付に2―1で競り負けた。西短はセンバツに出場して8強となった。

 OB会長の下川達史さん(63)は「昨秋の活躍で甲子園は夢から目標に変わり、OBの心を躍らせてくれた」と振り返り、「私学強豪といい戦いができるようになった。短い練習時間でも打線を強化できるよう、寄付を募って環境面で後押ししたい」と語る。

 クラファンのタイトルは「1点を積み上げろ!創部130年 悲願の甲子園へ」で、目標額は200万円。寄付メニューには野球部ユニホームのデザインのTシャツ(2万円)も用意している。詳しくはクラファンのページで。

 8日の済々黌高との記念試合は修猷館グラウンドで午後1時開会式、同1時半プレーボール。【平川昌範】

毎日新聞

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