自衛隊機がジブチに向け出発 イラン・イスラエル衝突、邦人退避へ

2025/06/21 17:06 

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 イスラエルとイランの交戦が続く中東地域からの邦人退避に備え、航空自衛隊のC2輸送機2機が21日午後、空自と陸上自衛隊の隊員約120人を乗せて美保基地(鳥取県)を出発した。中東に近く、自衛隊の活動拠点があるアフリカ東部ジブチで待機する。関係者によると、早ければ22日にも到着する見込み。

 空自機の派遣は、中谷元・防衛相が19日、岩屋毅外相から邦人の輸送準備要請を受け、南雲憲一郎・統合作戦司令官に命じた。空路による邦人退避を実行する際は「予想される危険を回避するための方策」が講じられるかどうかを防衛相と外相が協議した上で、防衛相が新たに行動命令を出すことになる。

 岩屋氏は20日、記者団に「イラン、イスラエルの空港は現段階で閉鎖されているが、空港の再開に備え、自衛隊機の活用を含む空路での邦人退避の可能性も検討する」と述べた。防衛省の先遣隊約10人が19日に日本を出発しており、中東で空港利用などの調整に当たる。【松浦吉剛】

毎日新聞

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