「平和への歩み共に」 静岡空襲、日米合同で慰霊祭 記念樹に献水も
静岡空襲の犠牲者を弔う第53回日米合同慰霊祭が21日、静岡市の賤機山で開かれた。在日米軍関係者を含め約200人が参加した。B29爆撃機の生産工場があった米ネブラスカ州オマハ市の関係者らも慰霊祭に参加し、平和への祈りをささげた。
静岡空襲は1945年6月19日深夜から20日未明にあった。市民約2000人が犠牲になり、墜落したB29に乗っていた米兵23人も死亡した。戦後、賤機山に慰霊碑が建ち、両国の戦没者を悼む慰霊祭を開いている。
慰霊祭で主催者の医師、菅野寛也さん(91)は「列席者の熱意が世界平和をもたらす第一歩となるように」とあいさつ。静岡市の難波喬司市長は「国籍や立場を超えて続く慰霊祭は、歴史を悼み、平和への歩みを共にするかけがえのない証し」と述べた。参列者は日米の友好記念に植樹されたハナミズキに献水し、犠牲者に手を合わせたり、慰霊碑に花や酒を供えたりした。
B29搭乗員の遺品として、指の痕が残る焦げた水筒が残っている。慰霊祭でその水筒を手で包み込み、静かに祈っている男性がいた。米アイダホ州に住むトーマス・ローゼンタールさん(67)だ。父親は戦時中、B29の組立工としてオマハの工場に勤務していた。トーマスさんは「オマハでは、広島に原子爆弾を落とした『エノラ・ゲイ』も造った。父も関わったB29は国を問わず人の命を奪い傷つけた。80年がたっても、そのことを忘れてはいけない」と話した。【藤渕志保】
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