<1分で解説>奪われたアイヌ民族の遺骨 東大が持ち去りを謝罪
国土交通省は14日、北海道白老町のアイヌ文化施設「民族共生象徴空間(ウポポイ)」に安置されていたアイヌ民族の遺骨を、小樽市のアイヌ関連団体「インカルシペの会」に返還しました。返還式では、遺骨を墓から持ち去ったとされる研究者が所属していた東京大学が「尊厳を傷つけた」などと初めて謝罪しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「アイヌ民族の遺骨返還」を解説します。
Q 東大がアイヌ民族の遺骨返還で謝ったって聞いたよ。
A 戦前に人類学などの研究目的で、日本国内や外国に持ち出されたアイヌ民族の遺骨は多くあります。
今回の遺骨は、東大の元教授が1888年に小樽市内の墓地から研究目的で持ち去ったとされています。
遺骨の持ち去りがアイヌ民族の尊厳を傷つけたと考えられたから謝りました。
Q 返還された遺骨は全部でいくつなの?
A ウポポイから19体、小樽市総合博物館から1体の合わせて20体が返還されました。東大の元教授はこのうち16体を持ち去ったとされています。
Q どんな謝罪だったの?
A 東大の麻生亘総務部長は「アイヌ民族に寄り添わず、尊厳を傷つけたことを深くおわび申しあげます」と述べました。
東大の担当者によると、アイヌ民族の遺骨返還に関して謝罪したのは今回が初めてです。
A 遺骨は、インカルシペの会が慰霊の儀式を行ったうえで、小樽市が用意した市営墓地に25日に埋葬される予定です。
インカルシペの会の安ケ平拓也さんは「謝罪の言葉は大きな意味がある。すごくうれしい」と歓迎しました。
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