スーパーのコメ平均価格 5キロ3602円 7週連続値下がり

2025/07/14 18:11 

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 農林水産省は14日、6月30日~7月6日に全国のスーパー約1000店で販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が3602円だったと発表した。前週より70円安く、集計の公表を開始した2022年3月以降で初めて7週連続の値下がりとなった。割安な政府備蓄米の流通量が増えた結果とみられる。3000円台は4週連続。

 種類別の平均価格(5キロ)をみると、銘柄米は4273円で、前週より17円安かった。一方、備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」などは3119円で、前週から93円下がった。5月31日から店頭に並び出した随意契約の備蓄米が大量に市場に出回り、銘柄米の価格にも影響を与えている。

 販売数量に占めるブレンド米などの比率は前週の57%から58%にアップした。

 一方、農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週より85円高い3010円。随意契約の備蓄米のみは前週比で1円高い2053円だった。

 また都道府県別の随意契約による備蓄米の販売数量は、6日までの累計で、大阪府が3914トンで最も多く、最少は秋田県の23トンだった。

 農水省はブレンド米について、全国でサンプル調査した都道府県別の5キロ当たりの店頭価格も公表した。9日現在で、随意契約の備蓄米は含まないもので、税抜きの最低価格は長野県の2780円、最高価格は滋賀県の4980円だった。【中津川甫、渡辺暢】

毎日新聞

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