ウクライナのゼレンスキー大統領は１４日、スビリデンコ第１副首相兼経済相を次期首相に指名する意向を表明した。スビリデンコ氏は米国との鉱物資源の共同開発に関する協定で交渉を担当した。交渉を取りまとめた手腕が評価されたとみられる。

　ゼレンスキー氏はＸ（ツイッター）でこの人事案を発表。スビリデンコ氏とウクライナ経済の振興や米国との協力について議論したと述べ、「新しい政府の行動計画を楽しみにしている」と期待した。

　ウクライナメディアによると、正式な任命には、シュミハリ現首相が辞任を表明し、新首相が議会で承認を得る必要がある。ゼレンスキー氏は１０日、ウメロフ国防相を駐米ウクライナ大使に任命する考えも示しており、今後、内閣改造が本格化するとみられる。【ベルリン五十嵐朋子】