選挙権ない高校生が一時、投票立会人に 愛知・あまの期日前投票所

2025/07/15 21:56 

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 愛知県あま市に設置された参院選期日前投票所で、選挙権のない外国籍の高校生(18)が13日に一時、投票立会人を務めていたことが市選挙管理委員会への取材で判明した。

 公職選挙法は、不正な投票がないかなどをチェックする投票立会人について「選挙権を有する者」と規定。期日前投票所には2人の立会人を配置する必要があったが、13日は数時間にわたり、2人のうち1人が規定を満たさない状態だった。無効票が発生するなどのトラブルはなかった。

 市選管によると、立会人を務めたのは市が主権者教育の一環として募集した高校3年生。高校生が選管職員に「投票所入場券が届いていない」と話したため確認すると、外国籍で選挙権がないことが判明した。高校生は日本育ちで、自身に選挙権があると考え、応募したという。

 市選管は立会人を選任する際、住民基本台帳システムで資格の有無を確認していたが、高校生が市外在住だったことから確認を怠ったという。

 市選管は、確認不足だったとして高校生に謝罪。担当者は「再発防止に努めたい」と話した。【梶原遊】

毎日新聞

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