ジャングリア沖縄が開業 雨の中で行列 「大自然で開放感味わって」

2025/07/25 09:22 

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 沖縄本島北部の森を舞台にアトラクションや温浴施設などをそろえたテーマパーク「ジャングリア沖縄」(沖縄県今帰仁(なきじん)村)が25日、開業した。時折、激しい雨が降る中、話題の施設をいち早く楽しもうと県内外から来場者が訪れ、オープンとともに次々とパーク内に入っていった。沖縄観光の新たな目玉として成功を収めるか注目される。

 ジャングリア沖縄はゴルフ場跡地に建設された。約60ヘクタールの広大な敷地に22のアトラクション(ショーなどを含む)や温浴施設などがある。総事業費は約700億円。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の再建で知られる森岡毅氏が率いるマーケティング会社「刀」(大阪市)が手がけた。

 パーク内では、大型オフロード車に乗って肉食恐竜に追われるような体験ができる「ダイナソーサファリ」や、オフロードコースでバギーを運転できる「バギーボルテージ」のほか、森に張られたロープをつたって滑空する「スカイフェニックス」、不安定なつり橋を渡る「スカイエンドトレッキング」など、さまざまなアトラクションが楽しめる。

 パークとシャトルバスで結ばれた温浴施設「スパジャングリア」は、水面と屋外の森が一体化して見える「インフィニティ風呂」を目玉に、地下1600メートルからくみ上げた天然温泉などで疲れを癒やすことができる。

 パークエリアの1Dayチケット(税込み)は、国内在住者で大人6930円、子ども(4~11歳)4950円。スパは大人2640円、子ども1540円。パークとスパのセット料金は大人9570円、子ども6490円。

 開業を前に、24日夜にあった前夜祭で森岡氏は「大成功は要らない。ジャングリアを確実に、堅実に『離陸』させたい。それが日本の観光の可能性につながる。課題を解決しながら一つでも多くの笑顔をつくれるようなパークに皆で育てていきたい。亜熱帯の大自然の中で興奮、開放感を味わってほしい」と語った。【喜屋武真之介、比嘉洋】

毎日新聞

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