陸自オスプレイ、徳島に予防着陸 移駐で佐賀へ飛行中に注意灯点灯

2025/07/28 19:37 

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 28日午後0時半ごろ、陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイ1機が、暫定配備先の木更津駐屯地(千葉県木更津市)から佐賀駐屯地(佐賀市)へ飛行する途中、徳島県松茂町の北徳島分屯地に緊急着陸した。防衛省九州防衛局によると、機体に異常の兆候が生じた際に危険を防ぐための「予防着陸」をしたという。乗組員のけがや機体の損傷は確認されていない。

 陸自が9日以降、佐賀駐屯地へのオスプレイの移駐を進める中で予防着陸したケースは初めて。九州防衛局によると、この日は午前10時50分ごろ2機が離陸し、午後0時25分ごろ、うち1機で点検を促す注意灯が点灯した。

 北徳島分屯地での点検で飛行可能と判断したことから約3時間後に再び離陸し、午後4時25分ごろ、佐賀駐屯地に到着した。今回の予防着陸について、佐賀市は「防衛省に対し、速やかな情報提供と安全対策の徹底などを求める」としている。

 佐賀駐屯地には28日現在、全17機中15機が移された。この日は佐賀駐屯地周辺空域での飛行訓練も始まった。【成松秋穂】

毎日新聞

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