交際女性への傷害致死容疑で59歳再逮捕 「階段落ちたことに」偽装か

2025/08/01 16:22 

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 東京都葛飾区の住宅で50代女性が死亡しているのが見つかった事件で、警視庁捜査1課は1日、女性の交際相手で住所不定、職業不詳の斎藤恵介容疑者(59)を傷害致死容疑で再逮捕した。捜査関係者によると、斎藤容疑者は女性の死後、周囲に「階段から落ちたことにしよう」と話していたという。警視庁は斎藤容疑者が女性の死亡の経緯を偽装しようとした可能性もあるとみて調べる。

 再逮捕容疑は2月12日午後7時45分~13日午後0時半ごろ、東京都や千葉県内で、飲食店従業員、佐野香代子さん(当時54歳)=葛飾区青戸6=の顔や頭を殴るなどの暴行を加え、14日午後5時ごろ、外傷性くも膜下出血で死亡させたとしている。「やっていません」と容疑を否認しているという。

 警視庁によると、斎藤容疑者は2月11日夜~12日夕ごろ、佐野さんに暴行を加えて、胸部の骨を折るなどの重傷を負わせたとして、7月11日に傷害容疑で逮捕されていた。

 事件当時の2月12日夜に、佐野さんが脇腹の痛みを訴えて受診した千葉県内の病院に斎藤容疑者は同行。2人は13日昼まで行動をともにしていたという。佐野さんは14日午後に自宅のトイレで意識を失っているのを管理人に発見され、その後死亡が確認された。

 検視や司法解剖の結果、佐野さんには病院の受診時には確認されなかった頭部や顔の外傷が複数確認された。警視庁は、斎藤容疑者が受診後に暴行を加えて死亡させたと判断した。

 佐野さんは斎藤容疑者と2024年11月ごろに知り合い、その後交際していたという。交際後に暴力を受けたことを知人に相談しており、「デートDV(ドメスティックバイオレンス)」を受けていたとみられる。【菅健吾、朝比奈由佳、松本ゆう雅】

毎日新聞

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