熱帯低気圧が台風12号に 北東に進み鹿児島では線状降水帯の恐れ

2025/08/21 10:52 

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 気象庁によると、21日午前9時、鹿児島県薩摩川内市の西約90キロの海上で、熱帯低気圧が台風12号に変わった。ゆっくりした速さで北東に進んでいる。気象庁は鹿児島県(奄美地方を除く)で21日夕方から22日夕方にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があるとして、警戒を呼び掛けている。

 午前9時現在の台風の中心気圧は1004ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル、瞬間最大風速は25メートルで、中心の南側150キロ以内と北側110キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。九州南部・奄美地方では、太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の影響などで、大気の状態が非常に不安定となっている。

 線状降水帯は、数時間にわたりほぼ同じ場所に停滞して猛烈な雨を降らせる帯状の積乱雲群。これまでも多くの災害の原因となっており、鹿児島県では8日に2回発生した。【成松秋穂】

毎日新聞

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