伯父のみそ汁に致死量の有毒植物 男子高生を殺人未遂容疑で再逮捕

2025/09/01 19:17 

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 同居する伯父の食事に有毒植物を混入させて毒殺しようとしたとして、千葉県警市原署は1日、市原市に住む高校3年の男子生徒(18)を殺人未遂容疑で再逮捕した。男子生徒は7月にJR千葉駅構内の女性トイレで女性2人を金づちで殴ったとして逮捕され、暴行などの非行内容で千葉家裁に送致されていた。

 再逮捕容疑は7月17日午後0時15分~同25分ごろ、市原市内の自宅で、有毒な「キョウチクトウの葉」を刻んでみそ汁に入れ、伯父に食べさせて殺そうとしたとしている。男子生徒は「伯父さんのいびきがうるさいことに耐えられず、殺そうと思った」と容疑を認めている。

 市原署によると、男子生徒は母と伯父と3人暮らし。伯父はみそ汁の味に違和感を感じて吐き出したが、口のしびれや腹痛などの症状があり、翌18日に病院へ搬送された。みそ汁に混入していたキョウチクトウの葉から、致死量の有毒物質オレアンドリンが検出された。

 キョウチクトウは赤や白の花を咲かせる常緑樹で街路樹や公園樹として植えられており、枝や葉に毒性がある。

 男子生徒は17日夕にJR千葉駅での暴行事件で逮捕された直後、「誰でもいいから自分より弱い女性を狙って傷つけてやろうと思った」と供述したとされる。市原署は両事件の関連を調べている。【林帆南】

毎日新聞

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