アフガンの地震、800人超が死亡 23年もM6.3地震

2025/09/01 17:14 

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 米地質調査所(USGS)によると、アフガニスタン東部で8月31日深夜、マグニチュード(M)6・0の地震があった。イスラム主義組織タリバン暫定政権は1日、地震の被害で800人超が死亡し、2000人が負傷したと発表した。現場は山岳地帯に位置し、全容把握に時間を要するとみられる。

 震源は、パキスタンとの国境に近いナンガルハル州の州都ジャララバードの東方27キロに位置する。暫定政権によると、甚大な被害が出ているのは北隣のクナール州で、土砂崩れや多数の家屋の倒壊が報告されているという。

 ただ、現場につながる道路が寸断されており、救助活動は難航しているという。暫定政権は、緊急の医療支援や食料、救助用機材が必要だとし、国際援助団体などに支援を要請したと明らかにした。

 アフガニスタンは、プレート同士が接する地帯の付近に位置し、これまでにも繰り返し大きな地震が発生している。2023年10月には西部ヘラート州でM6・3の地震があり、約1500人が犠牲になった。

 林芳正官房長官は1日の記者会見で、「多数の死傷者および甚大な被害が発生していることに深い悲しみを覚える」と述べた。現時点で邦人被害の情報には接していないとし、引き続き、現地の情勢を注視すると説明した。

 国連のグテレス事務総長は1日、X(ツイッター)で「アフガンの人々と連帯している。国連のチームが動員され、被災地での支援に全力を尽くす」と投稿した。【ニューデリー松本紫帆】

毎日新聞

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