伊東市長不信任決議案、全会一致で可決 「責任は重大で言語道断」
静岡県伊東市の田久保真紀市長が東洋大除籍の学歴を「卒業」と公表した問題で、市議会は1日、市長に対する不信任決議案と、調査特別委員会(百条委員会)での虚偽陳述などを地方自治法違反容疑で刑事告発する議案を全会一致で可決した。田久保氏は10日以内に市議会を解散しなければ、自動失職する。市議会は散会後、県警伊東署に刑事告発し、即受理された。↵
不信任決議は、百条委で田久保氏が「卒業証書」だとする文書の提出や証人出頭を拒んだことを「公人としての法令順守の精神や公益性確保の責務を軽視しており、市長として不適格」と指摘。7月に辞意を翻して続投したため、市が9月定例会に補正予算案を提出できなかったことに言及し「市政の停滞が如実に表れ、その責任は重大で言語道断だ」と批判した。
田久保氏が議会を解散した場合は40日以内に市議選が行われる。解散後初の市議会に3分の2以上の議員が出席し、過半数の同意で再度不信任が議決されれば田久保氏は失職する。
田久保氏は2期8年務めた前市長を破って初当選し、5月29日に就任したばかりだった。6月上旬に学歴詐称疑惑を指摘する差出人不明の手紙が市議全員に届いて以降、市政は混乱が続いた。
田久保氏は6月4日、「卒業証書」だとする文書を議長や市職員に提示。その結果、「東洋大法学部卒業」という誤った経歴を記載した市広報誌が配布された。当初は市議会に対し手紙を「怪文書」と主張し、取り合わなかった。だが6月28日、東洋大で自ら除籍を確認し、7月2日の記者会見で「卒業したと勘違いした」と公表。市議会が辞職勧告を議決した同7日、辞意とともに「卒業証書」を検察に提出すると表明した。
百条委が始まると一転、「卒業証書」提出や、同25日の証人出頭を拒否。同31日には辞意を撤回して続投を宣言した。8月13日には出頭したが、百条委はその際の「6月28日に初めて除籍と知った」という証言を、東洋大の開示資料を基に虚偽と認定。「卒業証書」の提出拒否や証人出頭拒否など4件が地方自治法違反に当たるとして、刑事告発を決めた。
市役所には除籍が明らかになってから8000件以上の苦情などのメールや電話があり、職員が対応に追われた。これまでに市民が公職選挙法違反の疑いで田久保氏を刑事告発し、県警が受理したほか、辞意を翻した際には市の部長全員が総意として再考を求めた。また、伊東商工会議所、伊東観光協会、伊東温泉旅館ホテル協同組合が連名で辞職を要望し、元市議らも約1万人の署名を集めて辞職を求めた。【若井耕司】
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