防災の日 政府、総合防災訓練を実施 南海トラフ巨大地震を想定

2025/09/01 10:44 

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 「防災の日」の1日、政府は首相官邸で南海トラフ巨大地震を想定した総合防災訓練を実施した。訓練は、1日午後5時10分ごろ、和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード9・1の巨大地震が発生し、東海地方から九州の広い範囲で最大震度7の揺れを観測したと想定して実施された。

 官邸であった緊急災害対策本部会議の運営訓練には石破茂首相や関係閣僚らが集まり、地方自治体から被害状況の報告を受けるなど情報収集に当たった。石破首相は「沿岸部で津波に伴う甚大な被害が発生し、各地で家屋の倒壊や火災、土砂崩れが発生している。人命第一の方針の下、被災者の救助・救出や避難の支援に全力を尽くす」と応じていた。

 その後の記者会見では国民に命を守る行動を呼び掛けるとともに、避難所への物資支援やライフラインの早期復旧などに自治体と連携して取り組む考えを示した。【内田帆ノ佳、大野航太郎】

毎日新聞

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