馬かたどる「ねぶた」、夜空を焦がす 青森つがる・馬市まつり

2025/09/01 12:09 

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 かつて馬の競り市が盛んだった青森県つがる市で8月31日、「馬市まつり」が最終日を迎え、馬をかたどったねぶたが一斉に燃やされ、夜空を幻想的に彩った。

 つがる市木造地区では、明治時代に農耕馬の競り市が始まり、「東北3大馬市」と呼ばれた。まつりは、当時のにぎわいを取り戻そうと1975年に始まった。

 例年は3日間だが、今年は市制施行20周年を記念して8月27日から5日間開催。地区や学校などの団体ごとに趣向を凝らした馬ねぶたを作り、踊りや仮装を披露しながら市中心部を練り歩いた。

 最終日のパレードには27団体・約2300人が参加。夜は神楽を上演して新田開発に尽くした馬を供養した後、一列に並べた馬ねぶたに火が放たれた。花火が打ち上げられる中、ねぶたは勢いよく炎を上げて夜空を焦がし、大勢の観客を魅了した。【足立旬子】

毎日新聞

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