県警本部長「体制が形骸化」 川崎ストーカー事件受け臨時署長会議

2025/09/06 15:26 

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 ストーカー被害を訴えていた川崎市の岡崎彩咲陽(あさひ)さん(当時20歳)が殺害された事件で、4日に公表した検証結果を踏まえ、神奈川県警は6日に県警本部(横浜市中区)で臨時署長会議を開いた。署長や幹部ら139人が参加し、今後の対策などの共有を図った。

 県警の検証では、当時の担当者らが事案の危険性を過小評価し、一連の対応が不適切だったと結論づけた。関わった職員40人以上が処分される異例の事態となった。

 和田薫本部長は訓示で「体制が形骸化し、発揮すべき機能が発揮できなかったといった組織的、構造的な問題点があった」と指摘。今後は署や本部の体制を強化するほか、被害者などからの苦情や相談に適切に対応できるよう規則を見直すとし、そうした方針を各署の警察官に周知するよう呼びかけた。

 和田本部長は「検証で示された問題点を、一人一人が胸に刻み的確な対処を徹底することが不可欠」と述べた。【宮本麻由】

毎日新聞

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