児相の夜間指導員、研修わずか30分 横浜市が改善へ 盗撮事件受け

2025/09/17 19:22 

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 横浜市の児童相談所で夜間指導員が就労する際の研修が勤務初日の30分程度にとどまり、ほぼ行われていなかったことが17日、市への取材で判明した。市内の児相では夜間指導員が一時保護された男児の尻を盗撮する事件が起きており、市は「不十分だった」と追加の研修時間を確保する考えを示している。

 夜間指導員は子どもと遊んだり、就寝時に異常がないか見回ったりするのが役割。会計年度任用職員が担い、週1、2回勤務する。正規職員らとは異なり虐待防止などの研修はなく、勤務初日に一時保護所の基本理念や業務の説明を30分程度受けて働き始めるという。

 17日の市議会常任委員会で、市は勤務時間とは別枠で研修を実施することを雇用条件に盛り込む意向を示した。共用部分への防犯カメラ設置も検討し、12月に再発防止策をまとめる方針。

 市によると、20代の男性指導員は6月、見回り中に寝ていた10代男児の衣服をずらし、尻をスマートフォンで撮影。不同意わいせつなどの容疑で書類送検された。【岡正勝】

毎日新聞

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