「大きな危機感」 野口健さんら、釧路のメガソーラー予定地見学

2025/10/03 10:10 

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 登山家の野口健さん(52)とタレントのつるの剛士さん(50)が2日、北海道釧路市の釧路湿原国立公園周辺の市街化調整区域で大阪市の事業者が計画するメガソーラー(大規模太陽光発電所)建設予定地などを視察した。

 2人は猛禽(もうきん)類医学研究所の齊藤慶輔所長(59)の案内で、オジロワシが今春も繁殖した営巣木を望遠鏡で確認。周辺はこの事業者が計画していたメガソーラー予定地だったが、9月になって計画は中止された。

 一方、タンチョウのつがいがヒナ連れで近くに現れる計画地も視察。こちらは森林法違反などを問われ、現在は工事が中断されているが、盛り土の工事はほぼ終了している。

 視察後、野口さんは「エコという名の下に環境が失われている」と指摘した。「メガソーラー建設は日本中で同時に起きている問題で、大きな危機感を覚えている。釧路で止められなかったら、どこも救えない」とし、問題を知ってもらうために「多くの人が現場を見に来るようなエコツアー的なことをやってもよいのではないか」と提案した。【本間浩昭】

毎日新聞

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