<football life>J1デビュー5分で衝撃ゴール サニブラウンの弟ハナン 焦りと…
注目のJリーガーが、衝撃的なJ1デビューを果たした。アビスパ福岡のFWサニブラウン・ハナン選手(19)。日本の陸上男子短距離界のエース、サニブラウン・ハキーム選手(26)を兄に持つルーキーが、ピッチに入ってわずか5分でゴールを奪った。
福岡市のベスト電器スタジアムであった9月27日のサンフレッチェ広島戦。0―2とされた直後の後半42分、待ちに待ったJ1の舞台に立った。
「(ピッチの)外からでは感じられない、ユースの時から見ていた夢の舞台なので楽しみだった。負けている状況だったし、やるしかない気持ちでした」
緊張はなく、2トップの一角に入った。後半追加タイム、左からのクロスに対し「相手がボールを見ていた隙(すき)に後ろに回った」と、相手DFの背後で動き出し、GKの前へと飛び込んだ。
187センチの長身と、自慢の跳躍力を生かした高い打点でのヘディングシュートで豪快にゴールネットを揺らした。
「イメージ通り。今まで練習でやってきたことが出た」。持ち前の身体能力の高さを見せつけた。
東京都出身で、小学生の時にサッカーを始めた。FWでプレーしつつ、中学時代には中盤のインサイドハーフも経験した。
高校に進む際、「自分を違う環境に置きたい」と東京を離れ、複数の候補があったJリーグクラブの育成組織の中で、福岡に入ることを決めた。福岡の戦い方、スタイルを見て、自身の将来をイメージしやすかったという。
ユース年代の福岡U18(18歳以下)チームから今季、トップチーム昇格を果たしたが、春先に故障で戦線離脱し、8月に全てのメニューをこなせるまでに回復した。
この間、福岡U18からともにトップ昇格した同期や、プロ契約前でもJリーグに出場できる「2種登録」の後輩が次々と試合に出場し、結果を出した。
「焦らないようにとやっていたけど、最初の予定よりも(離脱が)長引いて、うまくいかなくて焦っていました。早くしないと、という気持ちでいっぱいでした」
はやる気持ちをなんとか抑え、再合流以降は「ボールを止めて蹴る」といった基本に立ち返り、練習に励んだ。
チームは今季、以前にも増してFWにも前線からの守備を求める。自他ともに認める課題の守備面を克服するため、まずは走力と体力をつけようと、練習後にはさらに走り込んだ。
「けがを経て、自分の中で得られたものも大きい。無駄じゃなかったなと思います」
J1初ゴールを奪い、大きな一歩を踏み出したが、チームは1―2で敗れて5連敗となった。「初めてゴールは取ったけど、負けたのでほっとした気持ちはない。1点では足らないので、2点、3点とFWとして取り続けたいなと思います」と、記念すべきプロ1号ゴールの日に笑顔とはならなかった。
福岡の金明輝監督は試合後、「(チームとして)0―2で終わるのと1―2で終わるのとでは違うので、次につながると信じて、それを糧に彼にも取り組んでもらいたい」と語った。
チームを勝たせるエースになるべく、そして兄と同じく世界で活躍する選手になるべく、突き進んでいく。【丹下友紀子】
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