日本スケート連盟 アイスダンス国際大会派遣の最低技術点を引き下げ

2025/10/02 18:18 

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 日本スケート連盟は2日、クロアチアで開催されるフィギュアスケートの国際大会「ゴールデンスピン」(12月3~6日)へのアイスダンスの派遣基準点を修正した。リズムダンス(RD)とフリーの技術点の合計(最低技術点)を98点としていたが、85点に引き下げた。国際スケート連盟(ISU)が団体出場の可能性がある選手に対しても、五輪出場に必要な最低技術点を求めることに伴う措置という。

 当初は、9月に実施されたミラノ・コルティナ冬季オリンピック最終予選で、アイスダンスが五輪の個人出場枠を獲得した場合は85点、個人枠を逃した場合は98点に設定。最終予選では、「うたまさ」こと吉田唄菜選手、森田真沙也選手組が7位となり、2002年ソルトレークシティー五輪以来、6大会ぶりに個人での出場を逃したことから98点となった。だが今回の修正では、派遣の基準を85点とした。

 対象となるのは、ミラノ五輪出場に必要な最低技術点未取得のカップル。11月1~3日に実施される全日本選手権アイスダンス予選会で突破した最上位組を「ゴールデンスピン」へ派遣する。

 アイスダンスを巡っては、今季に入りシングルで活躍した選手がカップル種目に挑戦するケースが目立つ。

 男子シングルで22年全日本選手権2位となるなど昨季まで活躍し、アイスダンスへ転向した島田高志郎選手(木下グループ)は5月に女子シングルとの「二刀流」で活動する櫛田育良選手(木下アカデミー)との「いくこう」を結成。また、9月には女子で18年グランプリ(GP)ファイナル覇者の紀平梨花選手(トヨタ自動車)が、西山真瑚選手(オリエンタルバイオ)と「りかしん」として活動することを発表した。2組とも予選会への出場を予定している。【倉沢仁志】

毎日新聞

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