蚊の採集 人間のおとりでなく、自動装置で 大学生開発、国際大会へ
帝京大理工学部の学生チームが、微小な電気機械システム「MEMS」を使った機器の革新性を競う国際大会に出場する。開発したのは、蚊の生息状況を調べるための自動採集装置。デング熱やマラリアなど蚊が媒介する感染症で毎年70万人以上が死亡しているとされ、チームは「感染症問題に貢献できることをアピールしてきたい」と意気込む。
出場するのは4年の松田果恋さん(22)、3年の鈴木宏都さん(21)、2年の東藤弘樹さん(19)のチーム。4月に仙台市で開催された国内予選で出場16チーム中2位になり、書類審査なども通過して、国際大会への出場権を得た。
蚊の調査では人間自身がおとりとなる方法が採用されることが多い。チームを指導する蓮田裕一教授の研究室では調査員のリスクを減らせるよう、以前から自動採集装置の開発に挑んできたが、3人はさらに改良を重ねた。
完成した装置は、人間の代わりにドライアイス(二酸化炭素)とマツタケ香料、使い捨てカイロ(熱)で蚊を引きつける仕組み。市販のふた付きのごみ箱を加工し、タイマーで一定の時間ごとにふたを自動開閉させる。開いているときに蚊が寄ってきたら、装置に設置したファンの風で中に送り込み、粘着シートで捕らえる。屋外での使用が前提のため、モバイルバッテリーを使い、装置の耐久性、防水性にもこだわった。
改良の過程で、捕獲したのが蚊かどうかを人工知能(AI)に識別させることにも挑戦した。現在は識別精度もかなり向上し、結果をリアルタイムで遠隔地に送信する機能も搭載した。
20日から香港で開催される国際大会では装置の実演だけでなく、英語でプレゼンテーションをし、審査員からの質問に答える。3人は本番に向け、9月から毎朝プレゼンの特訓をしてきた。
チームの鈴木さんは「チームワークの良さを生かして、自分たちのこだわりやこの装置のすごさを伝えたい」と話す。蓮田教授は「地球温暖化で蚊媒介感染症のリスク拡大が懸念されており、時宜を得たテーマ。審査員にも装置の意義を理解してもらえるのではないか」と自信を見せる。【大場あい】
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