渋谷の工事現場から赤ちゃん?の遺体 以前は産科医院との情報も

2025/10/29 21:28 

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 29日午後2時5分ごろ、東京都渋谷区元代々木町のアパート解体現場で、工事関係者から「浄化槽の中に赤ちゃんの形をした遺体のようなものが見つかった」と110番があった。警視庁代々木署によると、見つかったのは赤ちゃんの遺体とみられる。

 現場には30年ほど前まで産婦人科医院があったとの情報があり、警視庁は、数十年前にホルマリンのような液体に漬けられ、保管されていた赤ちゃんの遺体とみている。事件の可能性は低いという。

 浄化槽は地中に埋まっており、解体業者が重機で掘削中だった。ガラス瓶が割れたような音を聞いた作業員が、瓶から飛び出た遺体に気づいた。遺体は20~30センチで、ぬれた状態だった。性別は不明という。

 捜査員が周辺住民に聞いたところ、解体していたアパートが建つ前に医院があったという情報があった。

 胎児や生後まもなく亡くなった乳児の遺体を標本として保存することがあり、全国各地では由来不明のこうした遺体が見つかる事案がしばしば起きている。警視庁は、その一例とみて経緯を調べている。

 現場は小田急線代々木上原駅から北東に600メートルの住宅街。【朝比奈由佳】

毎日新聞

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