サイバー空間の安全テーマに絆フォーラム ランサムウエア対策も議論

2025/10/30 16:58 

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 官民が連携して犯罪抑止や健康増進を目指す「第2回世界の安心・安全 絆フォーラム」(警察庁、毎日新聞社など後援)が29日、東京都品川区の区立総合区民会館「きゅりあん」であり、市民ら約500人が訪れた。

 主催は一般社団法人「健康で安全な社会づくり推進協議会」(代表理事・金高雅仁元警察庁長官)。今回はサイバー空間での安心・安全をテーマにした。

 冒頭、警察庁の阿久津正好・サイバー企画課長が基調講演し、フィッシングを入り口としたネットバンキングの不正送金や証券口座の不正取引などの被害状況を紹介。「SMS(ショートメッセージサービス)のリンクを開かないことや複数の認証機能の活用が有効で知識が何より大事。公共空間であるサイバー空間の安心・安全に向けて取り組む」と述べた。

 パネルディスカッションでは、経済産業省でサイバーセキュリティーを担当する奥家敏和・大臣官房審議官、サイバー空間でのトラブルに対処する「デジタルデータソリューション」(港区)の熊谷聖司社長、ベトナム公安省の専門官らが登壇。企業を狙う身代金要求型ウイルス「ランサムウエア」対策として、経営トップの意識向上や守るべき情報を精査した対策の重要性などが話し合われた。

 警視庁音楽隊(佐藤親悟(しんご)隊長)のコンサートもあり、カラーガード隊「MEC」はフラッグ演技やダンスを披露。「愛燦燦」や「聖者の行進」など7曲を演奏し会場を盛り上げた。【深津誠】

毎日新聞

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