海自イージス艦を米国に長期派遣 反撃能力「保有」前進 実射試験も
防衛省は、米国製巡航ミサイル「トマホーク」の運用能力を整えるため、海上自衛隊のイージス艦「ちょうかい」を米国に派遣した。派遣期間は2026年9月までの約1年間を想定し、実射試験にも取り組む。
「ちょうかい」はトマホークを運用する最初の海自艦となる見込み。自衛隊による反撃能力(敵基地攻撃能力)の「保有」がまた一歩、前進することになる。
相手国のミサイル発射拠点などをたたく反撃能力は、22年改定の安全保障関連3文書に明記された。行使手段として防衛省は、国産ミサイルの射程延伸のほか、25年度からトマホークを最大400発取得し、海自イージス艦全8隻に搭載する計画だ。トマホークの射程は1600キロ以上とされ、北朝鮮や中国、ロシアの広範囲が射程圏内となる。
イージス艦からのトマホーク発射には、ハード・ソフト両面の改修や乗組員の教育が必要となる。防衛省は、米政府を通じて防衛装備品を調達する有償軍事援助(FMS)に基づき、23年度に「ちょうかい」をはじめイージス艦8隻の改修事業などを847億円で契約。その後、不測の事態に備えるとの理由で契約額を1104億円に増額した。
佐世保基地(長崎県)が母港の「ちょうかい」は9月下旬に、横須賀基地(神奈川県)でトマホーク搭載の模擬訓練を実施して日本を離れ、10月中旬、米国西海岸のサンディエゴ米海軍基地に到着した。25年度中に発射可能な段階まで改修を終え、実射試験で乗組員の習熟度を高める。
海自トップの斎藤聡海上幕僚長はこれまでの記者会見で「トマホークの能力を最大限発揮するには米海軍との協力が鍵になる」と説明。そのうえで「作戦のさまざまな場面で日米協力はあるが、運用に係る意思決定はあくまで自衛隊が行う」と強調してきた。
防衛省は「ちょうかい」に続き、「きりしま」と「はぐろ」のイージス艦2隻の改修も予定する。ただし米国に長期派遣するかは「検討中」としている。弾道ミサイル防衛(BMD)の中核を担うイージス艦が日本を留守にすることに懸念も残り、斎藤海幕長は会見で「日本に残るイージス艦で負担を分担し、1隻に過度な負荷がかからないよう配慮していきたい」とも述べた。【松浦吉剛】
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