阿波踊り、3443万円黒字見込み 22年から4年連続、最高額

2025/10/30 17:39 

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 徳島市の阿波踊りを主催した「阿波おどり未来へつなぐ実行委員会」(事務局・徳島市)の会合が29日に開かれ、今夏の阿波踊り(8月11~15日)の収支決算が3443万円の黒字になるとの見通しが示された。黒字は今の実行委体制になった2022年から4年連続で、黒字は最高額となった。好天に恵まれたことも影響したとみられる。

 入場料収入は、雨天中止による払い戻しもなく有料演舞場の入場チケットの販売率も前年よりも増え、前年決算比4884万円増の2億6181万円。広告料や協賛金などを含めた収入総額は、前年決算比1億152万円増の4億4633万円だった。

 支出総額は、桟敷席の修繕やPR強化などで、前年比6828万円増の3億8755万円だった。当初に見込んだ予算より約4900万円膨らんだ。

 有料演舞場別の収支見込みでは、藍場浜が5053万円、南内町が4490万円の黒字だった。さらに前年836万円の赤字だった紺屋町は、バスの発着場を近くして団体客が入ったことでチケット販売率が前年の48・6%から66・9%と増え、5万円の黒字となった。黒字の見通しとなったことを受けて市からの補助金3000万円のうち1000万円は戻し入れる。

 また、実行委の推計では期間中の人出は111万人。特に例年人出が減りチケット販売率も低くなる傾向にある後半は、今年(8月14、15日)は70%を超えた。事務局は「15日が金曜日という曜日配列や、PR強化に努めたことが良かった」としている。【山本芳博】

毎日新聞

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