クマ出没「異常な状態」 25年度に岩手で5人死亡、緊急会議開催
ツキノワグマに人が襲われる被害が岩手県内で相次いで発生していることを受けて、県は30日、盛岡市内で緊急連絡会議を開いた。被害が出た市町村の担当者も参加。岩手大学の山内貴義准教授は「今年のクマの出没は異常な状態。収まる気配が見えない。冬眠まで2カ月弱ある。11、12月も命を守る行動をする必要がある」と被害防止対策を呼びかけた。
県によると、今年度のクマの出没は9月末時点で4524件。過去5年間の同時期に比べて、最も多い。今年度の人身被害は10月27日時点で、北上市や一関市などで5人が死亡、29人が負傷した。昨年度の1人死亡、9人負傷に比べて大幅に被害が増えている。
クマに襲われた状況は、山菜・キノコ採りや登山中、渓流釣りだけでなく、農作業中、駐車場を移動中、作業小屋で精米中、散歩中、清掃作業中でも被害に遭っている。
北上市の担当者は、クマによる死者が市内で出た7月以降、ワナの数を増やす▽早朝、夜間の警戒▽避難所の開設▽イベントの一部中止――などの対応をしたことを説明した。
山内准教授は市町村に対して、被害が出てからだけでなく、積極的にクマの頭数調査をし、予算をかけてクマの密度を減らすなど被害を未然に防ぐ対策を要望。「捕獲にかじを切った方がいい。このままでは安心して生活できない」と述べた。
過去には年明けでもクマが出没した年があることを指摘。また、「ヒグマが人を襲うイメージがあるが、ツキノワグマも変わらない。基本的には同じ。肉があればツキノワグマも食べる」と言う。
県の担当者は「人身被害が増え、厳しい状況。市町村の意見を聞き、財政支援をしたい」と語り、国に予算措置などを要望する方針を示した。【山田英之】
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