ライフル銃で「クマ駆除」検討 警察庁から秋田・岩手に職員派遣へ

2025/10/31 18:36 

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 警察官によるライフル銃でのクマ駆除の実施を検討している警察庁は31日、クマによる人身被害が深刻な秋田、岩手両県に11月4、5日に職員を派遣すると発表した。駆除の現状や課題について聞き取りをする。

 警察庁によると、4日に秋田県警本部、5日に岩手県庁に、警察庁の警備運用部と生活安全局の課長ら複数の職員が訪れて状況を聴取する。

 具体的には、市街地での対応状況や自治体判断で発砲する「緊急銃猟」での県警との連携状況のほか、自治体が実施する駆除での課題を聞き取る。その上で、警察官による有効な駆除の方法について検討する。

 環境省によると、4~10月のクマによる死者数は全国で12人で、都道府県別では岩手県5人、秋田県3人、北海道2人の順に多い。また4~9月の死傷者(計108人)でみると岩手県22人、秋田県19人、長野県15人などで被害が目立っている。【深津誠】

毎日新聞

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