時を忘れ明け方まで神秘的な舞 「高千穂の夜神楽」始まる 宮崎

2025/11/18 10:04 

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 宮崎県高千穂町の国指定重要無形民俗文化財「高千穂の夜神楽」が15日、町内で始まった。収穫への感謝と来る年の五穀豊穣(ほうじょう)を願い、夜を徹して氏神に舞を奉納する。

 午後7時過ぎ、太鼓や笛の音が辺りに響き渡り、神楽が始まった。地元で「ほしゃどん」と呼ぶ舞い手らが、演目の「彦舞」「杉登(すぎのぼり)」など33番を明け方まで舞い通した。

 しんしんと冷え込む中、観光客はたき火で暖を取りながら、時を忘れて神楽に見入った。沖縄県宜野湾市の会社員、冨村南妃(なみき)さん(30)は「神秘的な舞に感動しました」と話した。

 高千穂の夜神楽は来年2月まで、町内各地である。【荒木勲】

毎日新聞

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