流行語大賞に古古古米 「1年たったら動物の餌」発言も話題に

2025/12/01 18:19 

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 今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」が1日、発表された。大賞の10語に選ばれた「古古古米」の受賞理由などは以下の通り。

 ◇古古古米

【受賞者】

一般財団法人日本米穀商連合会

【受賞理由】

 25年5月31日、随意契約による政府「備蓄米」の店頭販売が始まった。先陣を切ったスーパーでは500袋が30分で完売というほど家庭にお米が足りていなかった。

 野党党首に「あと1年たったら動物の餌になる」といわれてしまった21年産備蓄米・古古古古米であるが、古米、古古米、古古古米……と1年たつたびによび名も変わる。

 昨年から発生した令和の米騒動以来続いていた価格の高騰もようやく低下傾向を見せ、これで新米が出ればさらに買いやすくなるに違いないと安堵(あんど)が広がったのもつかの間、今年8月から再び上昇を始めた。

 昨年も「新米が出れば落ち着く」と聞いていたが、その再来とはこれいかに。いったいどうなってるの? との声も多く出た。

 どんな商品も生産者と消費者は常にせめぎあいの関係はあっても、敵・味方ではない。ところが、お米のことになると「今度の農林水産大臣は消費者側」だの「生産者側」だのという声が聞こえてくる。

 日本の農業政策というものが垣間見えた騒動である。

毎日新聞

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