外務省、全大使館に「AI政策担当官」を新設 途上国との協力拡大へ

2025/12/01 16:13 

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 外務省は海外に150以上ある全大使館と政府代表部に「AI(人工知能)政策担当官」を新設する。AI兵器の開発や偽情報の拡散などで国際的なルール作りが喫緊の課題になる中、AI分野の法整備や人材育成で日本が他国を支援する場合もあるため、各国の状況を把握して外交に生かす。

 日本は主要7カ国(G7)で、生成AIの国際ルール作りに向けて協力する「広島AIプロセス」を主導してきた。高市早苗首相も10月、東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議で、信頼できるAIシステム構築で協力する「AI共創イニシアチブ」を確認しており、今後、途上国との協力を拡大する構え。

 茂木敏充外相は「AIは今後の日本経済・社会発展の基盤となる技術で、安全保障にも直結する外交上の重要な分野でもある」と重視する姿勢を示した。【田所柳子】

毎日新聞

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