ひろしま国際建築祭が閉幕 20万人超来場 安藤忠雄さんら特別展も
建築の魅力を伝えようと広島県福山市、尾道市で初開催された「ひろしま国際建築祭」(神原・ツネイシ文化財団主催)が11月30日、58日間の会期を終えて閉幕した。メイン会場の一つ、尾道市立美術館は日本のプリツカー賞受賞者に焦点を当てた特別展を開催し、2万人の入館者を記録。計7会場で20万人超(主催者発表)が来場し、幅広い世代が建築文化を身近に感じるイベントとなった。
建築祭は国内各地で開催されている芸術祭の「建築版」として、海を通じて文化交流してきた瀬戸内を発信の場にしようと構想された。地域を活性化し、子どもの感性を磨くことなどを目的に3年に1度開催する。今回は世界的に活躍する建築家から若手作家まで23組が参加し、講演会やワークショップなどがあった。
安藤忠雄さんが改修を手がけた尾道市立美術館は、安藤さんや広島市の平和記念公園を設計した丹下健三さん(1913~2005年)ら「建築界のノーベル賞」と称されるプリツカー賞を受賞した日本の建築家9人に焦点を当てた特別展「ナイン・ヴィジョンズ」を開催した。
丹下さんが設計した原爆資料館の模型や坂茂さんによる阪神淡路大震災での仮設住宅「紙のログハウス」などを展示し、各建築家がどのように世界レベルに達したのか、その魅力に迫った。11月29日に2万人目の入館者となった広島市西区の古田小1年、下薗岳さん(7)は「空に向かっていく階段がたくさんあって楽しかった」と喜び、父博昭さん(44)は「見慣れた平和記念公園など世界的に評価される建築の理由がわかった」と話した。
福山市沼隈町の神勝寺禅と庭のミュージアムでは、大阪・関西万博の会場シンボル、大屋根リングを設計した藤本壮介さんらの作品を紹介した。
白井良邦・総合ディレクターは「日本初の新しいスタイルの建築文化イベントを多くの人に堪能してもらえた。名建築を未来に継承しつつ、次回は新しい建築の可能性も探求したい」と述べた。【関東晋慈】
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