上高地への訪問客 22年ぶりに160万人超え SNSで魅力浸透

2025/12/03 07:15 

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 今年1月から11月半ばまで、長野県松本市の北アルプス上高地を訪れた人数は前年比9%増の166万4900人で、2003年以来、22年ぶりに160万人を超えたことが市の調査で分かった。海外への観光PRによる外国人の増加や、交流サイト(SNS)による情報発信で若い世代に魅力が伝わったことが要因という。

 上高地の宿泊者数は4~10月に14万7893人で、そのうち外国人が前年比5%増の1万9857人だった。最多は31%を占めた台湾で、タイ、香港、米国と続いた。

 課題だった上高地行きシャトルバスが出る沢渡地区マイカー駐車場周辺の渋滞対策では、ライブカメラと電光掲示板を設置し、混雑状況を市や環境省のホームページで配信した。国道158号の渋滞発生日は今年、最長3キロの1日だけで、来訪者が分散する効果があったという。【武田博仁】

毎日新聞

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