自身にも性的マッサージさせた疑い、経営者を追送検 少女人身取引

2025/12/08 18:17 

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 性的サービスをする個室マッサージ店でタイから連れてこられた少女が働かされていた事件で、警視庁保安課は8日、この店の経営者、細野正之容疑者(51)=東京都調布市=を児童福祉法違反(淫行(いんこう)させる行為)の疑いで追送検したと発表した。台湾で拘束されている母親(29)についても同法違反(児童を引き渡す行為)容疑で逮捕状を取っており、一連の事件は性的人身取引だったとみて調べる。

 追送検容疑は、雇う際に年齢確認が不十分なまま、6月30日~8月13日ごろ、東京都文京区湯島3の個室マッサージ店で、12歳だった少女に多数の男性客へのわいせつ行為をさせ、8月10日には細野容疑者自身にも性的なマッサージをさせたとしている。容疑を認めているという。

 警視庁によると、少女は来日した6月から1カ月余りこの店で働いた後、関東近郊のマッサージ店を転々としたが、食事や住む場所が確保できる湯島の店に戻ったとみられる。「社長(細野容疑者)が『マッサージをしてくれ』と言ってきた。断ったら追い出されると思い、従うしかなかった」と話したという。

 細野容疑者は、少女を店で働かせたなどとして労働基準法違反と風営法違反の容疑で逮捕されている。【菅野蘭】

毎日新聞

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