JR八戸線、約20カ所で被害 剥落や鉄骨むき出し 青森震度6強

2025/12/10 10:12 

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 青森県東方沖を震源とする地震で最大震度6強を観測した青森県八戸市と岩手県久慈市を結ぶJR八戸線の一部区間で、高架橋のコンクリートの剥落やひび割れなどの被害が約20カ所確認された。全区間で運休しており、復旧の見通しは立っていない。

 JR東日本盛岡支社によると、社員らが9日早朝に点検したところ、八戸市の本八戸―小中野間で多数の被害を確認。高架橋の支柱の表面がはがれ落ち、鉄骨部分が見えている場所もあった。被害の全容把握のため、現地調査を進めている。

 八戸線は全長64・9キロで停車駅は24駅。八戸―久慈間の2024年度の平均通過人員は724人。11年3月の東日本大震災では、津波によって線路の流失や駅舎の損傷などの被害があり、全線復旧まで1年以上かかった。

 同支社は「ご利用のお客様にご不便をおかけしております。運転再開に向けて取り組んでまいります」とコメントした。【遠藤浩二】

毎日新聞

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