松本人志さんの後輩芸人の勝訴確定 講談社に220万円賠償命令

2025/12/12 13:00 

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 お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんに女性を紹介したなどとする週刊誌「フライデー」の記事で名誉を毀損(きそん)されたとして、吉本興業に所属するお笑い芸人の渡辺センスさんが、発行元の講談社側に損害賠償などを求めた訴訟で、名誉毀損を認めて計220万円の支払いを命じた東京地裁判決(11月25日)が確定した。双方が9日の期限までに控訴しなかった。

 講談社フライデー編集部は、控訴しなかった理由について「総合的な判断によるものです」とするコメントを出した。渡辺さんはX(ツイッター)に「完全決着‼ 完全勝利‼ 誇れる記事と報道を期待していますね」などと投稿した。

 判決によると、フライデーは2024年1~4月、渡辺さんから誘われ、松本さんとの酒席に参加したとする女性の証言を報じた。記事内で女性は「松本さんとの性的行為に応じられる友人を呼んでほしいと、渡辺さんから言われていた」との趣旨の話をしていた。

 判決は、酒席当日の渡辺さんの行動と女性の証言の一部が矛盾しているとし、「記事の重要部分は真実と認めるに足りない」と指摘。さらに「裏付ける客観証拠がないことを認識していたのに、取材者の供述のみに依拠して記事を執筆した」と批判した。【安元久美子】

毎日新聞

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