<上野・パンダ日記>行列も…上野の双子パンダに姉妹「かわいかった」 返還発表一夜明け

2025/12/16 15:45 

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 上野動物園(台東区)の双子のジャイアントパンダ、シャオシャオ(雄)とレイレイ(雌)の返還が発表されて初の開園日となった16日、多くのファンが訪れた。2頭それぞれを観覧するための行列は、午前11時過ぎに待ち時間が3時間半となった。

 家族5人で訪れた愛知県蒲郡市の山本心桜(こはる)さん(4)と心花(このか)さん(3)姉妹は「かわいかった」と声をそろえた。父宗樹(かずき)さん(37)は「元々、来る予定だったが、たまたま返還の発表の次の日でたくさんの人がいて驚いた。上野からパンダがいなくなるのはさみしいですね」と話した。

 初めてパンダを見たという高知市の水口紅華(くれは)さん(5)は「(見られて)楽しかった」と笑顔。母紗希さん(29)は「こんなに人が並ぶくらいパンダは人気者なので、ぜひまた来てくれたらいいなと思います」と話した。

 同園飼育展示課の鈴木仁課長は2頭の最近の様子について「タケを一日中食べ、元気に過ごしている」と説明。返還が決まったことについては「(2021年6月に)生まれた時は、現場の職員をサポートする立場で生まれた瞬間を見守った。健康に育てることはとても大変だったけれど、(双子は)喜びや驚きや、いろんなものを与えてくれた。ありがとうという言葉しかない」と思いを語った。【柳澤一男】

毎日新聞

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