「先生に救われた」 北新地クリニック放火4年、現場ビル前で追悼
大阪・北新地の心療内科クリニックで26人が犠牲になった放火殺人事件から17日で4年となった。現場の雑居ビル前には朝から知人らが足を運び、亡くなった人たちを悼んだ。
事件で死亡した20代女性が幼稚園の時に担任を務めた女性(42)は、花と手紙を手向けた。
卒園式で会ったのが最後だった。大人になって何をしているかなと先月に交流サイト(SNS)を検索したところ、女性が犠牲になっていたことを知ったという。
「私も教諭1年目で緊張していたが、延長保育で毎日遅くまで一緒にいて、すごく懐いてくれた」と思い出を振り返った。
「優しくて可愛くて一生懸命で頑張り屋な子だった。本当は大きくなった姿を見たかった……」と言葉を詰まらせた。
事件は2021年12月17日午前10時20分ごろ、大阪市北区曽根崎新地1の雑居ビル4階にある「西梅田こころとからだのクリニック」で起きた。
クリニックの患者だった谷本盛雄容疑者(当時61歳)が持参したガソリンとライターで放火。西沢弘太郎院長(当時49歳)や患者ら男女26人が犠牲になった。
当時、院内では復職を目指す人が参加する「リワークプログラム」が開かれていた。
クリニックに通っていた40代の男性は「西沢先生は患者に寄り添ってくれた。体調を崩していた時、『無理しなくていいよ』という言葉に救われた。自分にとって大きな存在で、生きていてほしかった。本当に悔しい」と語った。
谷本容疑者は自身も煙を吸って発生から13日後に死亡し、書類送検されたが容疑者死亡で不起訴処分になった。孤立や困窮を深める中で自暴自棄になったとされる。
大阪府警は動機について、自身と対照的に社会復帰を目指す患者らに対し、一方的な嫌悪感や嫉妬を募らせて大量殺人を計画したと結論づけた。【斉藤朋恵、大坪菜々美】
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