H3ロケット8号機打ち上げ、十数秒前で中止 設備系トラブルで

2025/12/17 11:42 

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 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、種子島宇宙センターで予定していたH3ロケット8号機の打ち上げを直前で中止した。日本版全地球測位システム(GPS)と呼ばれる準天頂衛星「みちびき5号機」を軌道に投入する予定だったが、設備系のトラブルが発生したという。残り十数秒までカウントが進んでいたが緊急停止した。新たな打ち上げ日程は未定。

 みちびきは衛星が出す電波を用いてカーナビやスマートフォンの位置情報を計算する衛星測位システム。米国が打ち上げたGPS衛星を併用することで、誤差数センチレベルの高精度な位置情報を提供している。

 すでに6号機を2025年2月に軌道投入済み。26年2月1日には7号機を打ち上げ予定で、7基体制となればGPSなど他国のシステムに頼らない測位サービスが可能になる。

 H3ロケットは23年3月に初号機を打ち上げたが2段エンジンに点火せず失敗。以降は5機連続で成功している。【信田真由美】

毎日新聞

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