大みそかの３１日に放送された第７６回ＮＨＫ紅白歌合戦に郷ひろみさんが登場し、「２億４千万の瞳―エキゾチック・ジャパン―」を歌い上げた。

　１６年連続３８回目の出場となった郷ひろみさんは、今回をもって紅白出場最後にすると発表していた。

　ステージ上で理由を問われた郷さんは「今年で７０歳。これを区切りとして、新しいアーティストに思いをつなげたい」と話した。

　司会を務めるタレントの有吉弘行さんから「寂しいですけどね」と声をかけられると、「紅白にはいろいろな思い出がある。これまでお世話になった方々に感謝の意を込めて、僕らしい、郷ひろみらしいステージをお届けしたい」と言って最後のステージに臨んだ。

　曲の途中、会場を走り回って他の出演者たちと次々にタッチを繰り返す場面も。歌い終えた後、「こんなに最高の２億４千万の瞳はないです。本当にどうもありがとう」と笑顔で話して締めくくった。

　日本でラジオ放送が始まって１００年の節目となった今回の紅白のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか。」。オープニングのメドレーをはじめとして「放送１００年」の特別企画が用意された。

　司会は、有吉さんのほか、俳優の綾瀬はるかさん、俳優の今田美桜さん、ＮＨＫの鈴木奈穂子アナウンサーが担った。【諸隈美紗稀】