熊本市電、運転席から火花や煙 「車両故障」だとして公表せず

2026/01/05 16:39 

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 熊本市の路面電車・熊本市電で1日、運行中の車両の運転席から火花や煙が上がるトラブルが発生していたことが、市交通局への取材で判明した。乗客は「一時炎も上がり、危険を感じた」と話すが、同局は単なる車両故障だとして公表していない。

 熊本市電では2024年、走行中にドアが開く重大インシデントや脱線事故など十数件のトラブルが発生。25年3月にはけが人を伴う追突事故があった。再生プロジェクトに取り組む中で、26年も年始からトラブルが明らかになった。

 同局によると、1日午後3時5分ごろ、熊本市東区の「動植物園入口」電停で、運転士が健軍町発田崎橋行き1097号車(1両、乗客約15人)を出発させようと変速機のハンドルを回したところ、ハンドル付近から火花と煙が発生。運行できなくなり、乗客を後続便に移した。けが人はいなかった。

 車両は60年以上使われる旧型で、変速機内部の電気系統でショートが起きていた。詳しい原因を調べている。

 今回の事案について、市交通局運行管理課は「インシデントや事故にあたらない」として公表や九州運輸局への報告はしていない。

 ただ、乗り合わせた男性は「5秒から10秒と思うが炎が20センチほど上がっていた。大事になりかねないと思った。車でもハンドルから火を吹いたら驚くはず。交通局は発表すべきではないか」と疑問を呈した。【中村敦茂】

毎日新聞

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