前福井知事、複数職員にセクハラメッセージ1000通

2026/01/07 10:30 

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 ◇県特別調査委が認定

 福井県の杉本達治前知事(63)が、複数の県職員へのセクシュアルハラスメントに当たるメッセージの送信を認めて辞職した問題で、県から委嘱された弁護士3人の特別調査委員による調査報告書が7日、公表された。報告書は、被害を受けた女性への言動がセクハラに当たると評価。その上で、ストーカー規制法違反や不同意わいせつの可能性も否定できず「責任は重大と言わざるを得ない」とした。

 調査期間は2025年9月24日~26年1月6日。教員や警察官を除く全ての県職員約6000人を対象にメールで情報提供を呼びかけたり、杉本氏や被害を受けた女性らに聞き取ったりするなどして調べた。

 報告書によると、セクハラは杉本氏が県総務部長を終えた07年から知事を辞める25年までに起きた。

 調査委が杉本氏からの無料通信アプリ「LINE(ライン)」やメールを調べたところ、「体の関係なんて言わないから」などセクハラを裏付けるメッセージは約1000通に上った。

 被害者からは、杉本氏は飲食店で「触っていい?」と言いながら女性職員の太ももを触る▽懇親会の席で真向かいに座っていた女性職員の両足の間に、足を入れ絡める▽飲食後のごみの始末をしていた女性職員の背後からスカートの中に手を入れ、太ももの裏とでん部を触る――といった3件の身体的な接触に関する証言が得られたという。

 こうした証言について、調査委は「日時、場所が詳細かつ具体的で不自然な点はみられず、前後の状況がメッセージなどで裏付けされていて、信用性が高い」と評価し、身体的な接触に関して痴漢行為に及んだことがうかがえるとした。

 調査委は報告書の最後で「被害者は、大きな精神的ダメージを受けて今でも苦痛や屈辱感に耐え、心身に大きな負担を負っている」と指摘。「被害者らには何ら非はなく、本件について論評するいかなる者も、被害者の詮索や被害者への侮辱、名誉毀損(きそん)の行為により、被害者らをさらに苦しめることは許されない」と付言した。

 杉本氏は調査委に対して「性的な関係を求めるようなメッセージもあるが、性的関係を求めていたのではない。自分の中で勝手に盛り上がり、そのようなメッセージを送ってしまった」などと話している。【萱原健一】

毎日新聞

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