「政府は米国に抗議を」 ベネズエラ大統領拘束で日本でも市民ら声

2026/01/07 21:19 

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 米トランプ政権によるベネズエラのマドゥロ大統領拘束に対し、日本でも市民から抗議の声が上がっている。

 政府は米国の行動を容認も非難もしない曖昧な姿勢を取っているが、抗議声明を出すよう求める署名活動も行われている。

 ◇米大使館近くで

 「トランプ、手を引け」「力で現状変更、許せん」

 6日夕、東京都千代田区の東京メトロ溜池山王駅前で米国に対する抗議集会が開かれた。

 近くには米大使館があり、参加者たちは「主権侵害」「アメリカは国際法の順守を」などと書かれたプラカードを掲げながら声を上げた。

 主催したのは、「ジェノサイドに抗する防衛大学校卒業生の会」。代表の平山貴盛さん(29)は2019年に卒業した防衛大OBだ。

 自衛官にはならなかったが、在学中に学んだ軍事や安全保障に関する知識を社会に還元したいと、24年に会を作った。

 イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻などに対する抗議運動を続けている。

 今回の米国の行動について、平山さんは「まず間違いなく、力による現状変更にあたり、国際法違反です」と指摘した。

 その上で、「日本は米国と強い利害関係にあるがゆえに強く批判することができない。市民が声を上げなければ、この状況が追認されてしまうという危機感から抗議集会を企画しました」と語った。

 ◇「日本政府は抗議を」

 一方、オンライン上では日本政府に抗議声明を出すよう求める署名活動も行われており、7日夕時点で3万人以上が賛同した。

 呼びかけ人を務める東京都の会社員、中沢惟子(ゆいこ)さん(36)は「今回の行為がまかり通るのであれば、ロシアによるウクライナ侵攻もイスラエルによるパレスチナへの攻撃も『是』になってしまうのではないでしょうか」と疑問を投げかける。

 米国の同盟国だからこそ、日本には毅然(きぜん)とした対応を取ってほしいという。

 「今は米国の同盟国というより、主従関係に見えてしまう。本当の意味での同盟国になってほしいし、(主張すべきことを主張することが)米国のためにも日本のためにもなると思います」と話す。

 集まった署名は20日以降、外務省に提出する予定という。【金志尚】

毎日新聞

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