「後世に語り継ぐ」 岩手・大槌でも鎮魂の祈り 阪神大震災31年

2026/01/17 15:12 

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 阪神大震災から31年となった17日、岩手県大槌町で町民らが神戸から分灯されたガス灯前で鎮魂の祈りをささげた。大槌でも甚大な被害が出た2011年の東日本大震災では、阪神の被災者がボランティアとして力を尽くした。訪れた人は神戸に思いをはせながら、震災伝承への思いを新たにした。

 高台にある「3・11希望の灯(あか)り」前には、阪神大震災が発生した午前5時46分に合わせて4人が姿を見せた。東日本大震災で九死に一生を得た臼沢良一さん(77)が灯りの周囲にLED電球を「1・17」の形に並べ、皆で手を合わせた。

 田中幸郎さん(68)は取材に「阪神や東日本の後も各地で災害が続いている。人々の警戒心が薄れないよう経験を伝えようと思った」と語った。東日本大震災で自宅兼店舗が被災した八幡幸子さん(75)は「私の体験や思いを若い人に発信したい」と力を込めた。

 臼沢さんは「震災復興では阪神の人にお世話になった」と振り返り、「生かされた者として、震災当時のことを後世に語り継いでいく」と決意を述べた。【奥田伸一】

毎日新聞

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