大いちょう振り乱す新鋭 幕内最年少、20歳の藤ノ川が5連勝

2026/01/16 22:04 

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 ◇大相撲初場所6日目(16日、東京・両国国技館)

 ◇○藤ノ川 押し倒し 豪ノ山●

 この日も大いちょうは乱れていた。体重122キロと軽量な分、当たり負けしないように「頭でいくしかない」と藤ノ川。幕内最年少の20歳が2日目からの5連勝だ。

 この日は自分より体重が41キロも重い豪ノ山に、激しく突き起こされた。だが、左に回り込んでしのぎ、体を入れ替えて相手を俵に追い込むと、ひるまず出て勝負を決めた。勝ち名乗りまでに足元がよろめいたが、「一発、張りを食らって気合が入った。我慢して取れたのが良かった」と納得の表情だった。

 父の甲山親方(元前頭・大碇)も軽量で、今は藤ノ川が所属する伊勢ノ海部屋の部屋付きとして指導する。父は息子を「精神面は私の100倍強い」。それは、この日の相撲でもうかがえた。

 「藤ノ川」は先代の伊勢ノ海親方から受け継いだしこ名だ。元関脇・藤ノ川だった先代親方も、軽量ながら土俵狭しと動き回り、昭和40年代に「今牛若丸」の異名を取った名力士だった。

 今の藤ノ川は改名して臨んだ新入幕の昨年7月の名古屋場所で敢闘賞を獲得。「これで先代に顔向けができる」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

 大いちょうを振り乱した激しい相撲で連日、大入りの館内を沸かせる新鋭。場所ごとに存在感は増している。【飯山太郎】

毎日新聞

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