「十分大義ある」 立憲と公明が新党設立、党関係者ら不安と期待
立憲民主党と公明党が新党「中道改革連合」の設立を発表した16日、愛知県選出の立憲の現職国会議員は「地元支援者への丁寧な説明が必要。どこまで説明しきれるかが選挙の勝敗を握る」と気を引き締めた。これまで対立してきた両党による新党設立に、愛知、岐阜県内の各党関係者からは不安と期待、警戒の声などが交錯した。
◇愛知
愛知4区から立候補を予定している立憲現職の牧義夫氏はこの日、新党に合流するか報道陣に問われ「これまで26年間、与野党に分かれて戦ってきた相手。今まで応援してくれた人たちの気持ちが簡単に『はい、そうですか』と行くのかどうか多少不安がある」と説明。一方、右傾化が進む政治状況の中で「今回の合流には十分大義がある。(公明は)政策的にも近い政党であり、割とスムーズに合流できると思っている」と語った。
立憲愛知県連の河合洋介幹事長は新党について「大きなまとまりになる」と期待を寄せ「一丸となって選挙に臨む」と意気込む。
一方、立憲の支持団体である連合愛知の幹部は「連合本部での方針が地方にまだ下りてきていないので、連合愛知としての対応はまだこれから」と述べるにとどめた。
公明愛知県本部の里見隆治代表は「中央できょう党名が決まったばかり。急ピッチで準備を進めなければならない」とした上で「公明に愛着を持つ方には複雑な思いもあると思うが、理念に基づいた結集だと説明していく」と強調した。【式守克史、酒井志帆】
◇岐阜
岐阜県内ではこれまで、立憲と国民民主党との間で国政選挙の選挙区で競合しないよう調整が行われてきた。しかし新党結成を受け、自民現職と立憲現職(比例復活当選)が立候補を予定する岐阜5区で、国民が急きょ新人を擁立することになり、構図が崩れた。国民県連の伊藤正博代表は「党本部の意向もあり急転直下、擁立が決まった。新党はどういう姿になるのかはっきり分からず、新たな支持層を掘り起こせる」と話す。
立憲現職で岐阜4区から出馬予定の今井雅人県連代表は16日、公明県本部の水野吉近代表のもとを訪れ、「これから一緒にやりましょう」とあいさつしたという。今井代表は新党を「中道の政治勢力が大きな塊になる第一歩にしたい」としつつ、5区の国民の動きに「しこりが残る」と不快感を示した。水野代表は「中道勢力の結集に向け、新党結成の目的などをまずは支援者らにしっかり訴える」と話した。
野党側の動きに、自民は警戒感を強める。自民県連の村下貴夫幹事長は15日の取材に「新党になれば従来のような公明との選挙協力はできないだろう。選挙は厳しくなる」と語った。【安達一正】
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