注目集まる自動運転バス 住民試乗、定員の2倍申し込み 東京・狛江

2026/01/19 08:15 

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 東京都狛江市で12、13の両日、公道で実証実験中の自動運転バスの住民試乗会が行われた。全国的に深刻化する運転手不足などを背景に市内でも路線バスの路線廃止や減便があり、住民の足の確保に向けた課題解決が迫られている。試乗会には定員の2倍を超える申し込みがあり関心の高さを示した。同市などでは住民の感想や実証結果をもとに改善を図り、2027年度以降の導入を目指す。【山本悟】

 実証実験は、NTT東日本や小田急バス、同市などで連携組織をつくり、昨年度からスタート。大規模団地の老朽化による建て替えで人口の増加が見込まれる多摩川住宅と小田急線和泉多摩川駅前との5・1キロ間で実施している。

 カメラ19台とセンサー17基を搭載した23人乗り中型電動バスを活用。沿線5カ所の電柱にセンサーとカメラを設置した沿線情報局とバスの運転システムが、通行車両や歩行者の動き、標識や信号など道路情報を共有する。さらに、見通しのきかない交差点やカーブの先など運転席から見えない情報もバスの運転システムが把握し、車内モニターに表示される。

 実験段階では、道路状況に応じて運転手が手動運転する以外は自動運行する「レベル2」で走行。8日の報道各社への公開運行では時速35キロに制限して走行し、自動運転時に自転車の飛び出しや対向車の急接近などで緊急停止する場面があったが回避できた。最終的には、遠隔地での監視システムにより運転手を必要としない「レベル4」を目指す。

 ◇市内2社で路線廃止・減便

 運転手不足は、運送・旅客など自動車運転業務の時間外労働が制限された「2024年問題」で顕在化し、全国的にドライバー不足が慢性的な課題となった。狛江市道路交通課によると、市内でも2社の路線バスがそれぞれ、路線廃止と減便を余儀なくされた。国は27年度中に全国100地域以上で自動運転バスの運行を目指しており、同市では、多摩川住宅―和泉多摩川駅、東京慈恵会医大第3病院―和泉多摩川駅などを対象に、自動運転バスの導入を検討している。

 住民試乗会には、2日間の定員計80人に対し193人の応募があり、抽選を実施した。長男(3)と試乗した市内の主婦(30)は「急ブレーキが心配だったが、普段の運転手のいるバスと変わらない乗り心地だった」と安心した様子。市内の自営業の男性(55)は、追い抜きバイクや歩道の歩行者にも反応してブレーキがかかる点などを指摘し、「技術は目を見張るものがあるが、過剰に反応するなど改善の余地はある」と話した。

毎日新聞

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