ベトナム共産党大会開幕 トー・ラム氏が書記長留任の見通し
ベトナム共産党の第14回党大会が19日、ハノイで開幕した。25日までの会期中に次期指導部が選出され、党序列トップで最高指導者の書記長には、現職のトー・ラム氏(68)が留任する見通しだ。
ラム氏が国家元首にあたる国家主席との兼務を目指すとの観測もあり、実現すれば権力基盤がさらに固まることになる。
党大会は5年に1度、開かれる。実質的な協議は20日から始まり、党員の代表者約1600人が参加して今後5年間の党や国家の運営方針を議論する。
ベトナムは共産党による一党独裁体制で、書記長、国家主席、首相、国会議長の「四柱」による集団指導体制を敷いてきた。最近は党書記局常務を加えた五柱体制に移行しつつあり、新たな指導部の顔ぶれに注目が集まる。
公安省出身のラム氏は2024年8月、前任のグエン・フー・チョン氏が死去したことに伴い書記長に就任した。同年10月にルオン・クオン氏が国家主席に選出されるまで、一時的に国家主席も兼務していた。
ベトナムは45年までの先進国入りを目標に掲げる。輸出に支えられて25年の実質国内総生産(GDP)の成長率は8・02%と好調で、26年は10%の大台を狙う。
しかし、トランプ米政権が課す高関税の影響など不安要素も抱える。2桁成長は厳しい目標だが、ラム氏は「成長モデルを抜本的に変革する」と強調。民間企業の活性化や大規模なインフラ事業の実施、海外投資の誘致に力を入れる方針だ。【バンコク武内彩】
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