原告「事故から学ぶ姿勢欠く」玄海原発差し止め訴訟、高裁判決を非難

2026/01/20 20:56 

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 九州電力玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)の安全審査は不十分で違法だとして、福岡県や佐賀県の住民が国や九電を相手取り、設置変更許可の取り消しと運転差し止めを求めた二つの訴訟の控訴審判決で、福岡高裁(久留島群一裁判長)は20日、両請求とも棄却した2021年3月の1審・佐賀地裁判決を支持し、住民側の控訴をいずれも棄却した。

 1審に続き、九州電力玄海原発3、4号機の運転差し止めなどを認めず、住民側敗訴とした20日の福岡高裁判決。原告で「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」(佐賀市)で代表を務める石丸初美さん(74)=佐賀市=は判決後の記者会見で「国民の命を守る切実な声に耳を傾けず、東京電力福島第1原発事故の甚大な犠牲から真摯(しんし)に学ぶ姿勢も欠く」とした声明を読み上げ、強く非難した。

 弁護団長の冠木(かぶき)克彦弁護士も「約4年間、控訴審をしてきたが何の進歩もない。結論ありきの政治的な判決で、あまりに、ひどい」と憤りをあらわにした。上告するかどうかは同種訴訟の他の弁護団と協議して決めるという。【森永亨】

毎日新聞

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